『激闘!川中島』(WGHB2013)をソロプレイする

2022年6月25日土曜日

ゲーム

t f B! P L
 『ウォーゲームハンドブック2013』より、 『激闘!川中島』をソロプレイ。
 
 Turn1
最初の主導権決定でいきなり同じサイの目。
上杉の移動と武田軍別動隊の移動がキャンセルされる。
これを見た信玄、「千曲川を渡って逃げる!」と宣言し、広瀬の渡しに移動。
続いて、山本勘助マーカーで本当に千曲川を渡ってしまう。
「わはははは、(逃げ足の)疾きこと風の如し
「信玄、何しに来たんだ?」
呆然と見送る謙信。

Turn2
武田軍本隊の残り半分を率いる信繁も、無事渡河。
これで千曲川以北に武田軍はいなくなった。
謙信、気を取り直して全軍を南下させる。
「ふざけおって、このまま逃がしてなるものか」
だが、渡しの対岸は、もちろん武田の別動隊が固めていた。
ここで信繁、何を思ったか再び千曲川の北岸に戻る。
「上杉の背後を衝いたるでぇ」
敵が背を向けたので、やる気を出したらしい。
さて、上杉軍と武田軍(変な動きをしている信繁を除く)は 千曲川の北と南に分かれて睨み合う形になった。
この時点で、両軍ともユニット損失はゼロ。
戦闘していないのだから当然だ。
武田を押し返した以上、史実的には上杉勝利か引き分けでよいと思うが、 ゲーム的にはそうはいかない。
 
【勝利条件】
最終ターン終了時に、除去した敵ユニットが多いほうが勝利。
同数であれば、武田軍の勝利。
 
つまり、このまま膠着すると、両軍「除去ユニット0」で武田軍の勝利になってしまう。
上杉軍は、無理を承知で攻勢に出なればならない。
 
ここで信玄、ハタと気づく。
「もう山本勘助マーカー使えないじゃん!」
主導権決定のダイス目が同じ(よくある)だと、両軍ともその行動フェイズには何もできない。
加えて、そのときの武田軍の陣形マーカーが山本勘助の場合、ゲームから除去されてしまう。 
これは、武田軍のユニットが1個除去されたものとカウントされる。
よって、そのままゲームが終われば、上杉軍の勝利になる。 
そんなリスクを負ってまで使えない。 
もう使う必要もないんだが。
「あ~、いままで山本勘助が除去(よくある)されなくてよかった」
密かに胸をなでおろす信玄であった。
 
Turn3
千曲川を挟んで、謙信と柿崎景家が猛攻...と言いたいところだが、大河越しの戦闘では1ユニットしか攻撃できないので、大した損害は出ない。
秀吉ならずとも、「ハカのいかぬ戦をしたものよ」と言いたくなる。
一方、がら空きになっていた西端の渡しで、甘粕景持が渡河に成功。
東の渡しを固める武田軍の背後に回ろうとするが、別の武田軍に阻まれてしまう。
「ばぁ!ワシだよ~ん」
ひょっこり現れたのは、武田信玄その人。
「げええ、何で信玄がこんなところに!?」
スタックのいちばん下になっていたので、プレイヤー自身が所在を忘れて動かしていたのだった。
「(他のユニットに隠れて)静かなること林の如し
「こうなったら、サドンデスにしてやる!」
と甘粕、ちょっとヤケになって攻撃してみたが、1戦力ビハインドなのでもちろん失敗。
投了 
この先プレイしても、上杉軍に勝ち目はなさそうである。
上述のとおり、大河越しの戦闘では1ユニットしか攻撃できないので、武田軍が大きな損害を蒙ることはない。
(もちろん、武田軍は自分から攻撃などしない。)
退却で抜けた穴は別のユニットで埋め、退却したユニットは〈休息〉で回復させればよい。
上杉軍は、いかにダイス目が良くても、ルール上は攻撃を続けるほど戦力を失っていく。
あまり弱ってくると、本当に信繁に背後を衝かれるかもしれない。
さらに、うっかり渡河してしまった甘粕隊は退却の余地がないので、信玄が先に動いた場合にはたぶん壊滅する。
よって、これにて終了。
 
「わはははは。これぞ、(妻女山から)動かざること山の如し!
信玄の哄笑が、川中島に響きわたった。 
 

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