『川中島』(WGHB2019)をソロプレイする

2022年7月3日日曜日

ゲーム

t f B! P L
『ウォーゲームハンドブック2019』より、『川中島』をソロプレイする。
 
Turn1
謙信が旭山城、信玄が塩崎城に入る。
犀川を境界線に、上杉が北部2エリア、武田が南部3エリアを支配。
両軍ともVP差なし。
Turn2
増援フェイズ
上杉が「不穏な噂」で、使用可能な武田の駒を減らす。 
   
信玄「ぬうう、謙信。"義の武将"などと言いながら、汚いマネをしおって。ワシは謀略を仕掛けるのは大好きだが、仕掛けられるのは大嫌いなんじゃあ!」 
勘助「宇佐美、やりおるのう...」
 
行動フェイズ
上杉、今度は「風林火山」で川中島に進出。
信玄「"風林火山"は武田しか使えないんじゃないのか」
勘助「そんなルールはありません」 
信玄「"風林火山"はワシの専売特許なんじゃあ!」
勘助「まあ、われわれも『孫子』をパクってんですけどね」
武田も対抗して川中島に進出。
しかし、謙信自身はひとつ手前のエリア旭山城から動かず。
信玄「何だか消極的じゃのう。はっ、まさか"動かざること山の如し"とか気取ってるのか」
上杉、ここで「将軍の仲裁」
両軍、直ちに戦闘中止して本拠地に戻る。
信玄「将軍の権威をカサに着おって。それでも戦国大名か!」
勘助「お館様、史実では将軍の仲裁をガン無視してましたよね」
 
支配権決定/勝利得点フェイズ
両軍が退いたため、川中島エリアは中立化。
武田は、前ターン得られていた2VPが、今ターンは得られない。
さらに、信玄が本拠地に戻されたため、
「本拠地以外のエリアにリーダー駒があれば+1VP」
のボーナスも得られない。
謙信は上述のとおり川中島にいなかったため、旭山城に残ることができ、このボーナスを得ることができる。
よって、今ターンは上杉方が+3VP
信玄「そのために川中島に来なかったのか!どこまで卑劣な奴なんじゃあ!」
勘助「動きが謙信ぽくないですね。偽物じゃないですか」 
 
Turn3
武田は、川中島に再進出するだけでなく、強行軍(表面ユニットを裏返す)で犀川を渡る。
上杉も対抗して、同じエリアに大軍を集結。
 
戦闘フェイズ
武田、ここで「車懸りの陣」
信玄「ワシも謙信の戦法をパクってやったぞ。ざまあみろ」
勘助「何で『啄木鳥の戦法』カードはないんですかね。ブツブツ...」 
 
両軍、戦力分のダイスを振り、目を戦闘結果表に当てはめる。
【武田】打撃2、防御0、後退3
【上杉】打撃2、防御3
 
信玄「車懸りの陣、全然効果がないではないか」
勘助「お館様には使いこなせない戦法でしたかね」
信玄「なんじゃとお!こうなったら...」
 
武田、続いて「一騎打ち」
信玄「見ておれ謙信、ワシこそ本物の戦国大名じゃあ!」
勘助「そんなところまでパクらんでも...は、あなた実は謙信なんじゃないですか?」

一見すると勇ましそうなカードだが、実は「将軍の仲裁」と効果は同じ。
両軍、本拠地に退却。
前ターンとほぼ同じ展開なのだが、今回は両軍とも 、
 「本拠地以外のエリアにリーダー駒があれば+1VP」
を得られないため、武田が+2VP。
よって、トータルでは上杉+1VP
 
第4、第5ターンは上杉の増援が武田を上回るので、ビハインドを跳ね返すのは難しそう。
 
戦評
戦力は、前半は武田優位、後半は上杉優位。
よって、武田は前半でVPを上回らないと大変苦しい。
後知恵になるが、両軍ともカード(各々3枚しかない)を無駄遣いしている。
Turn2の上杉。
最後に「将軍の仲裁」を出すのであれば、最初に「不穏な噂」を出す必要はない。
残しておいて5ターンに使い、武田の動きを封じるべきであった。
Turn3の武田。
戦闘時にはさっさと「将軍の仲裁」を出し、「車懸かりの陣」は最後の攻勢に温存しておくべきであった。
ソロプレイだと関係ないが、カードを残しておいて相手プレイヤを警戒させるのは重要。 
 
コメント
「将軍の仲裁」、よく考えるとかなり強力なカードではないか。
このゲーム、強行軍を使えば、敵ユニットや敵支配地域に阻まれず、どこのエリアにも進出できる。
例えば、上杉が南部3エリアに各1ユニットを進出させた状態でこのカードを出せば、当該エリアは中立化し、武田はVPを得られないことになる。
このとき、上杉が北部2エリアを確保していれば、VP差は5。ほぼ勝敗が決してしまう。
武田がこれを防ぐには、自軍も北部2エリアに進出しておく必要がある。
 
このゲーム、本来はそういうプレイをするべきだったのかもしれない。
つまり、犀川を挟んで睨み合うのではなく、両軍が全エリアに入り乱れ、各地で戦闘するゲームだったのではないだろうか。 

...と思ったのだけれど、あんまりプレイ例を見かけないのでよく分からない。
 
 
 

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