『太平記(観応の擾乱ヴァリアント)』をソロプレイする(1)

2022年4月9日土曜日

ゲーム

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『太平記(観応の擾乱ヴァリアント)』
 『太平記』(同人版ゲームジャーナル63号)に収録されたヴァリアント。
尊氏方・直義方に分かれて対戦する。
基本ルールは元ゲームと同じ。
ただし、南朝党は以下のように扱う。
  • 主導権側が南朝党を味方にするかどうか決める。
  • 主導権側が味方にしなかった場合、非主導権側の味方になる。
  • 南朝党ユニットは、味方になった陣営のユニットとして扱う。
  • 南朝党の味方になった陣営は、南朝党ユニットが存在するエリアからVPを得られない。

 
セットアップ
 使用しないユニット・面がある。
例えば、楠木正成/正行ユニットは使わないし、北畠顕家/顕信は顕信の面しか使わない。
セットアップ時に盤上(在国マス含む)に配置するものは配置時に気を付ければ良いが、中立派武将はランダム引きなのでいちいち注意が必要。
ルールブックを各プレイヤー用に準備しておくと良い。
 
ソロプレイ(第1ターンのみ)
 主導権 
尊氏方:5、直義方:4。
尊氏方は、南朝党を味方にする。
→ 南朝党ユニットを、 尊氏方の在国マスに配置。

 行軍・合戦 
 
〔西国方面〕
直義方は、南畿の直義+畠山国清で京に乱入したいところ。
だがその場合、山陰から尊氏+高師直がやって来る。
尊氏方が主導権を取っているので、これは避けらない。
現在の戦力で尊氏vs.直義をやると、ほぼ確実に尊氏が勝つ。
一方、尊氏も京には入りたくない。
京に入ると徴兵ができないため。
以上から、西国方面は動きなし。

〔東国方面〕
北関東の上杉憲顕(直義方)が、全軍で高師冬(尊氏方)の守る南関東に乱入。 
上杉憲顕が勝ち、高師冬は討死。
 
 勝利得点 
尊氏方
 京(3)+北関東+北畿+山陽=6
直義方
 南関東(2)+東海+南畿+北九州(2)=6
  
 武将出陣 
尊氏方は、在国マスの南朝党ユニットを盤上に出陣させようとするが...
菊地武光を北九州に出して直冬を牽制するか。
待てよ、次のターンに南朝党がこっちの味方になるとは限らないのか。
もし直義方が主導権を取って南朝党を味方に付けたら、直冬と菊地武光が北上して、山陰の尊氏+高師直を動けなくするかもしれない(*1)
そんな危ないことができるか!
南朝の出陣は止めだ。

武将の出陣は任意だから、敵に回るかもしれない南朝党ユニットをわざわざ盤上に出すかは大いに疑問である。ゲーム終了時まで、盤上に出ない可能性もある。
 
(*1)実際には、直冬と菊地武光を一緒に動かす可能性は低い。
戦闘時に身分の高い直冬が指揮官になってしまい、菊地武光の合戦能力〔3〕を活かせないため。
 
ルールの不明点
 
 調略 
調略に関しては、「南朝党ユニットは調略対象にならない」以外の制限はない。
(南朝党ユニットが調略を行うことはできる。)
よって、
・足利直義が高師直を調略して味方にする。
・直義側についた北畠親房が高師冬を調略して直義側にする。
ということも可能だが、いいのか。
(ルールの不明点というより、史実から見た許容度の問題だが。)
 
 武将出陣 
「在国マスに複数の武将がいる場合、自軍派でない武将から先に出陣」という制限があるのだが、中立派武将と南朝党がいる場合、どちらを優先するのか。
(おそらく、どちらも優先されないと思うが。) 

コメント
 上述のとおり、南朝党が全く登場しない可能性がある。
「南朝党ユニットだけは、味方する陣営が確定した後に出陣する」
としても良いのではないか。
 
につづく。
 

 

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