『太平記(観応の擾乱ヴァリアント)』をソロプレイする(2)

2022年4月24日日曜日

ゲーム

t f B! P L
 
 今回はユニット銘々伝。
 
三浦高継と千葉貞胤
『鎌倉殿の13人』の影響で、〈三浦〉とか〈千葉〉という名前が引っかかるようになったもので。
 
三浦高継は、義澄・義村の系統ではなく、傍流の佐原氏の後裔。
父の時継は、中先代の乱では時行についた。
 
千葉貞胤は『鎌倉殿』にも登場する常胤の後裔。
新田義貞に従って越前まで行ったが、義貞の死後は武家方につく。
従兄弟の千葉胤貞と家督を争っていたので非常にややこしい。 

2人見ただけだが、この時代の関東武将の向背は複雑だ。
 
 北条時行と小笠原貞宗
『逃げ上手の若君』4巻発売を記念して並べてみた。
だいぶ遅れてしまったが。
「観応の擾乱」ヴァリアントでは、北条時行ではなく、裏面の諏訪直頼を使用することになっている。
だが、観応元(1350)年当時は時行も存命なので、好みでこちらを使ってもいいのではないか。
尊氏方に付くのも直義方に付くのもおかしい、と思うのであれば、南朝党として入れればよいだろう。
本ヴァリアントには北畠顕家も新田義貞も楠木正成もいないから、彼の【2-5/★★】という能力値はかなり強力である。
 
小笠原貞宗の能力値も【2-5/★】
 奇しくも(身分以外は)時行と同じ。
信濃だけでなく、関東や近江にも転戦していた。
足元が不穏だというのにご苦労なことだ。
『逃げ若』では時行と遊んでいるように見えるが、武家方の有力武将として頼りにされていたのであろう。
観応元(1350)年当時はすでに没しているので、ヴァリアントには登場しない。

さて、本ヴァリアントには楠木正儀が登場しない。
「観応の擾乱といえば楠木正儀」と思っている私にとっては非常に残念なことだ。
 ほかにも赤松則祐とか、「えっ、あの人が」という武将が登場しない
 『太平記』のユニットを使うというヴァリアントの限界だろう。
やはり、観応の擾乱をテーマとした別のゲームを作るしかないのか。

(つづく、かもしれない)

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