今回はユニット銘々伝。
三浦高継と千葉貞胤
三浦高継は、義澄・義村の系統ではなく、傍流の佐原氏の後裔。
父の時継は、中先代の乱では時行についた。
千葉貞胤は『鎌倉殿』にも登場する常胤の後裔。
新田義貞に従って越前まで行ったが、義貞の死後は武家方につく。
従兄弟の千葉胤貞と家督を争っていたので非常にややこしい。
2人見ただけだが、この時代の関東武将の向背は複雑だ。
北条時行と小笠原貞宗
だいぶ遅れてしまったが。
「観応の擾乱」ヴァリアントでは、北条時行ではなく、裏面の諏訪直頼を使用することになっている。
だが、観応元(1350)年当時は時行も存命なので、好みでこちらを使ってもいいのではないか。
尊氏方に付くのも直義方に付くのもおかしい、と思うのであれば、南朝党として入れればよいだろう。
本ヴァリアントには北畠顕家も新田義貞も楠木正成もいないから、彼の【2-5/★★】という能力値はかなり強力である。
小笠原貞宗の能力値も【2-5/★】。
奇しくも(身分以外は)時行と同じ。
信濃だけでなく、関東や近江にも転戦していた。
足元が不穏だというのにご苦労なことだ。
『逃げ若』では時行と遊んでいるように見えるが、武家方の有力武将として頼りにされていたのであろう。
観応元(1350)年当時はすでに没しているので、ヴァリアントには登場しない。
さて、本ヴァリアントには楠木正儀が登場しない。
「観応の擾乱といえば楠木正儀」と思っている私にとっては非常に残念なことだ。
ほかにも赤松則祐とか、「えっ、あの人が」という武将が登場しない。
『太平記』のユニットを使うというヴァリアントの限界だろう。
やはり、観応の擾乱をテーマとした別のゲームを作るしかないのか。
(つづく、かもしれない)