『ウォーゲームハンドブック2013』より、 『激闘!川中島』をソロプレイする。
前回
『激闘!川中島』(WGHB2013)をソロプレイする
セットアップ
第1ターン
武田軍本隊、広瀬の渡しで渡河を目論む。
上杉軍、信玄隊には追いつけないので、信繁隊を狙う。
柿崎景家が、《偃月の陣》で攻撃。
偃月の陣...指揮官スタックのみ移動・攻撃できる。上杉軍だけが使用できる陣形で、非常に使い勝手が良い。
※移動の途中で敵ZOCに入っても止まる必要はない。
(移動開始時に敵ZOCにいる場合は移動できないが)
ターン終了時
第2ターン
第1作戦フェイズ
信玄隊が渡河。続いて信繁隊が渡しに入る。
第2作戦フェイズ
上杉軍は《魚鱗の陣》で攻撃するつもりだったが、両軍の主導権ダイスが同じだったために即終了。
第3作戦フェイズ
謙信が《偃月の陣》で信繁隊を攻撃。
謙信「信玄は逃がしたが、信繁に止めを刺してくれる」
信繁隊はもともと戦闘力が低い上に退却先がないために次々と除去。
最後は謙信と信繁の直接対決になるが、信繁も除去。
ただし、上杉軍もかなりのダメージを負った。
ターン終了時
武田軍、あっという間に4ユニットを失う。
これでは勝目がないので、これにて終了。
信玄「ちょーっと待ったあ!」
え、まだ続けるの?
信玄「信繁を討たれ、このまま終われようか」
いや、あんたひとりで渡河して逃げたからじゃないの。
信玄「謙信隊も大損害なので、いまなら何とかなるんちゃうか」
それが本音か。
第3ターン
武田軍、ついに《山本勘助》マーカーを投入。
両軍のダイス目が同じだと、勘助が除去されて損害が増える危険がある。が、
信玄「わが方にこれ以上失うものはない(もう4ユニット除去されてるし)。命を賭けて献策せよ」
謙信隊は休息して損害を回復させる。
そこに、対岸から舞い戻った信玄が襲い掛かる。
謙信「こちらが弱ってるのを見て攻撃とは卑劣な」
信玄「おのれ信繁の仇!」
謙信「いや、そもそもオマエが弟を殿にして逃げたんだろ」
上杉軍、2ユニットを失って退却。
信玄隊も、上杉軍の逆襲を避けるため、またまた渡河。
ターン終了時
除去されたユニットは、武田軍4ユニットに対し上杉軍2ユニット。
圧倒的劣勢というほどではなくなった。
第4ターン
武田軍の別働隊が2ヵ所の渡しから、対岸の上杉軍を攻撃。
《山本勘助》マーカーで2回攻撃を目論むが、2回目の攻撃は作戦フェイズごとキャンセル。
信玄「しまった。渡しは3ヵ所あるんだから、別動隊も三手に分ければ1隊は渡河できてたんじゃないか?」
ターン終了時
第5ターン
武田軍、飯富虎昌が上杉軍の安田長秀を除去し、渡河に成功。
ターン終了時
除去されたユニットは、武田軍4ユニットに対し上杉軍3ユニット。
第6ターン
武田軍、さらに2ユニットが渡河。
しかし、上杉軍の逆襲を受けて2ユニットが退却。
上杉軍、柿崎景家が《偃月の陣》で駆けつけ、とどまっていた芦田信守を除去。
ターン終了時(ゲーム終了)
除去されたユニットは、武田軍5ユニットに対し上杉軍3ユニット。
→上杉軍の勝利。
コメント
■武田軍本隊の全軍渡河
不可能な作戦ではない。
今回も、もし第2ターンの第2フェイズに《山本勘助》マーカーを投入し、さらに先攻を取れば、信繁隊も渡河に成功していた。
しかし、失敗時のリスク(勘助の除去を含む)を考えると、積極的に採用すべき作戦でもない。
■スタック
移動開始時に指揮官とスタックしているユニットは、敵ZOCから離脱できる。
よって、なるべく指揮官にスタックしたくなるのだが、スタックを組んでいると、優位な敵に攻撃された場合に損害が大きくなる危険がある。
ルールの不明点
「休息」において、
(a)大河を挟んで敵と隣接しているユニット
(b)大河の渡しで敵と隣接しているユニット
は回復できるのか。
(a)は可、(b)は不可だと思うが、ルールには明記されていないので、
謙信隊は休息して損害を回復させる。
そこに、対岸から舞い戻った信玄が襲い掛かる。
謙信「こちらが弱ってるのを見て攻撃とは卑劣な」
信玄「おのれ信繁の仇!」
謙信「いや、そもそもオマエが弟を殿にして逃げたんだろ」
上杉軍、2ユニットを失って退却。
信玄隊も、上杉軍の逆襲を避けるため、またまた渡河。
ターン終了時
除去されたユニットは、武田軍4ユニットに対し上杉軍2ユニット。
圧倒的劣勢というほどではなくなった。
第4ターン
武田軍の別働隊が2ヵ所の渡しから、対岸の上杉軍を攻撃。
《山本勘助》マーカーで2回攻撃を目論むが、2回目の攻撃は作戦フェイズごとキャンセル。
信玄「しまった。渡しは3ヵ所あるんだから、別動隊も三手に分ければ1隊は渡河できてたんじゃないか?」
ターン終了時
第5ターン
武田軍、飯富虎昌が上杉軍の安田長秀を除去し、渡河に成功。
ターン終了時
除去されたユニットは、武田軍4ユニットに対し上杉軍3ユニット。
第6ターン
武田軍、さらに2ユニットが渡河。
しかし、上杉軍の逆襲を受けて2ユニットが退却。
上杉軍、柿崎景家が《偃月の陣》で駆けつけ、とどまっていた芦田信守を除去。
ターン終了時(ゲーム終了)
除去されたユニットは、武田軍5ユニットに対し上杉軍3ユニット。
→上杉軍の勝利。
コメント
■武田軍本隊の全軍渡河
不可能な作戦ではない。
今回も、もし第2ターンの第2フェイズに《山本勘助》マーカーを投入し、さらに先攻を取れば、信繁隊も渡河に成功していた。
しかし、失敗時のリスク(勘助の除去を含む)を考えると、積極的に採用すべき作戦でもない。
■スタック
移動開始時に指揮官とスタックしているユニットは、敵ZOCから離脱できる。
よって、なるべく指揮官にスタックしたくなるのだが、スタックを組んでいると、優位な敵に攻撃された場合に損害が大きくなる危険がある。
ルールの不明点
「休息」において、
(a)大河を挟んで敵と隣接しているユニット
(b)大河の渡しで敵と隣接しているユニット
は回復できるのか。
(a)は可、(b)は不可だと思うが、ルールには明記されていないので、
(a)(b)とも不可
という解釈も成り立つ。
余話
コマンドのQ&Aに選択ルールが載っているので転載しておく。
選択ルール
武田軍が不利だと感じられた時は以下の選択ルールを採用してください。
「動かざるごと山のごとし」
武田信玄が初期配置されたヘクスから移動しない限り、武田軍本隊が防御する時、武田軍のダイスの目に1を加えます。武田信玄が一度でも初期配置されたヘクスから離れるとこの効果はなくなります。また攻撃時、及び武田軍別働隊の防御時にはこの効果はありません。