『入札級関ヶ原』(GJ32号)をソロプレイする

2023年2月11日土曜日

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ゲームジャーナル第32号より、『入札級関ヶ原』をソロプレイする。

ソロプレイでは、計略ごとにダイスを振り、「ソロプレイ用テンプレート」によりポイント(実行コスト)を決定する。
プレイヤは、西軍(石田三成)となって、その計略を妨害するか決定する。
妨害する場合は上記のポイントが西軍の失点となり、しない場合は東軍の失点となる。

ゲーム開始時
第1ターン
《井伊直政の抜け駆け》が成功。
直政「移動力2倍で中山道に進攻じゃあ!」
しかし、その行く手を阻む軍勢が。
「ぎえっ、なんで立花宗茂がここに」
宗茂「ふっふっふ。《京極高次の調略》が失敗したからだ」

高次は西軍に付き、大津城は早々に開城したらしい。
井伊の赤備えも、立花宗茂と大谷吉継を相手にしては分が悪い。

ターン終了時
第2ターン
東軍、総掛かりで島左近を討ち取る。
石田三成「しまった、1ヘクス後退させておくんだったあああ。蒲生郷舎は防衛に専念だ」

マストアタックなので、そうはいかない。
接敵していれば嫌でも戦闘になる。
しかも戦闘結果表が曲者で、1:1では攻撃側が不利。
2:1でようやく互角くらいになる。

これで蒲生郷舎と蒲生真令も除去され、笹尾山は早くも陥落寸前。

ターン終了時
第3ターン
家康(ダイス)が大枚9点をぶっ込んで、《吉川広家の内応》が成功。

背後の心配がなくなった家康本隊、いざ関ヶ原へ。

東軍から袋叩きの三成、ついに笹尾山を放棄。
「助けて惟新入道」と、図々しく島津義弘の背後に隠れる。
三成(プレイヤ)の士気は崩壊寸前。
「もうやめちゃおうかなあ...」
だが、宇喜多秀家が福島正則を、立花宗茂が井伊直政を討ち取ったので、ちょっと回復。
ターン終了時
第4ターン

家康は《傍観諸将の厭戦》に3点、もちろん三成はこれを妨害。
そして「西軍総攻撃の狼煙(1)」のダイスは6。
三成「小早川秀秋と西軍四将が動く!これはイケるでぇ」

だが、細川忠興の攻撃で石田三成討死。三成「ワシが死んだら、このゲーム終了じゃないの!?」
東軍にVP8を献上したが、ゲーム終了ではない。

宇喜多秀家「俺もVP8だから、今度は俺が総大将な」
小早川秀秋「VP基準なら、俺にも資格があるだろう」
三成「宇喜多秀家はともかく、小早川秀秋が総大将ってのはヤダな...」


総大将の座をかけて、宇喜多秀家が下山、小早川秀秋も参戦。
西軍総攻撃だ!三成「ふっふっふ。これぞ、『死せる三成、生ける秀家と秀秋を動かす
の計!」
(なんか違う)

西軍の猛攻で、福島正則と松平忠吉が討死。

一方、はるか東の南宮山。
安国寺恵瓊「広家の寝返りは明白、蹴散らして西軍総大将の座をゲットしましょう」
毛利秀元「ワシらは広家が内応したの知らんことになってるからね。攻めるわけにはいかんのよ...」

仕方なく、険しい南宮山の中を藪漕ぎして関ヶ原へ。

ターン終了時
第5ターン

小早川秀秋と西軍四将が寝返ったかもしれないターン。
が、どちらもすでに進軍しているのでスルー。

北国街道に東軍がいると、戦闘結果表で東軍が1有利にコラムシフトする。
これを排除するため、島津義弘が加藤嘉明を討ち取り。島津ついに動く。
しかしそっちでいいのか?
牧田(VP2)は反対方向だぞ。

南宮山の毛利勢は、このターンも山地(移動力3)をのろのろ進む。

山内一豊「ワシらも毛利勢迎撃に動くぞ」
浅野幸長「え~、行くの? かったりぃな」
池田輝政「山地戦なんてぜってーやんねーぞ。コラムシフト2だから」


ターン終了時
第6ターン

本多忠勝「島津義弘を討て!」
黒田長政「大人しくしてれば、放置するつもりだったんだけどなあ」
後藤又兵衛「ちょろちょろ動かれると邪魔なんだよ」

といわけで、周辺兵力をかき集めて総掛かり。島津も鳴かずば討たれまい。

島津義弘「島津の"捨てがまり"見せてやりもそ」
残念、それが使えるのは選択ルール「治部少の計略」を採用したときだけ。
ソロプレイでは使えません。

小早川秀秋は陣馬野と桃配山をうかがうが、家康がこれを捕捉。
家康「もう問鉄炮なんかせんぞ。水平射撃だ!」

毛利勢はやっぱり山の中。
毛利秀元「1ターンに2ヘクスじゃあ間に合わんよなあ」
安国寺恵瓊「おのれ広家、あとで絶対呪いコロス」
毛利秀元「もう、この東側のマップ要らなくね?」
安国寺恵瓊「それは言わないお約束です」
 
ターン終了時
 
第7ターン
イベントも大体出尽くしたので、このターンで終了とする。
最後のVP獲得を狙い、梨木川を挟んで両軍が激突。

宇喜多秀家は渡河して京極高知を討ち取り。
兄の高次が西軍に付いたことを知ってか知らずか、気の毒な。

大谷吉継・立花宗成・小早川秀秋は徳川本隊を削る。

ターン終了時
・笹尾山周辺
・全体
さて、得点計算

①拠点占拠
 東軍:宮代(2)+笹尾山(4)+小池村(4)+天満(4)=14
 西軍:なし

②ユニット除去
 東軍:13
 
西軍:17
 徳川本隊、戦闘力が高いのは結構だが、除去されると2VPも献上してしまう。

ここまでの小計
 
東軍:27
 
西軍:17

三成が討ち取られ、笹尾山も占拠されたのだから、東軍勝利だろうと思う。
しかし...

③計略による失点
 
東軍:-24
 
西軍:-12

これを加えた総計
 
東軍:3
 西軍:5

家康「《吉川広家の内応》が成功したときは、してやったりと思ったんだがなあ」
本多正純「9点は大きすぎましたな。相場は4~8点と言われています」
石田三成「いや、5点くらいなら妨害してたぞ」
家康「これを妨害されると、東山道と野上が危ういんだよなあ...って、死人がしれっと会話に入るな」

後日譚
石田三成と福島正則という強硬派が死んで、両軍は和議を結んだ。
大谷吉継は三成亡き後の豊臣家官僚機構を再建。
毛利元は吉川広家を誅殺して、毛利家中の統制を確立。
その後、宇喜多家・小早川秋と若手大老トリオ「ヤングーず」を結成し、豊臣政権の隆盛に尽くした。

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