最近出たソリティア『孤高の信長:一五七〇』のベースになったシステムということで、引っ張り出してみた。
プレイ経過
カードを引けども地図上のユニットは動かず、戦意マーカーだけが動く。
そして、家康がトラック上を快走する。
せっかちな家康、早くも地図上に登場。
西軍は、まだ大津も安濃津も陥とせてないんですが...
秀家、ようやく安濃津を陥とし、急いで北上。
吉川広家、包囲されて絶対絶命。
そのころ、ようやく輝元動く。
秀頼とともに、いざ関ヶ原へ。
吉川広家の討死で戦意が下がり、動けなくなる輝元。
おいおい、そこは闘志を燃やすところだろう...
これにより、西軍の戦意はだだ下がり。
こりゃダメだな。
戦評
家康が早々に盤上に現れた時点で、西軍は方針を転換するべきであった。
石田三成を大垣城から逃がし、防衛線を後退させる。
吉川広家は動きが鈍いので、敵中に残して見殺しにせざるを得ないが。
大垣城に残した守備隊が耐えている間に、宇喜多秀家が松坂城、毛利輝元が田辺城を陥として調略マーカーを西軍側に動かす。
そこで秀頼の調略が炸裂すれば、勝機はあったかもしれない。
コメント
本作の特徴は2つ。
ひとつは空間のデフォルメ。
同じマップ内でも、関ヶ原周辺は縮尺が大きく、それ以外の地域は縮尺が小さい。
「戦略移動」を使うと、少ない手番で長い距離を移動できる。
もうひとつは時間のデフォルメ。
山札を使い切るまでの間に発生するイベントはほぼ確定しているが、発生するタイミングと順番により、少ない手番の間に状況が激変することがある。
この2つが相乗することで、予想外の事態が発生する。
「大坂城にいたはずの輝元と秀頼が、いつの間にか関ヶ原に!」
シミュレーションゲームとしてどうなの?と引っ掛からないでもないのだが、先の展開が予測できない関ヶ原合戦を堪能できる。
家康にとっても三成にとっても、実際の関ヶ原合戦はそんなものだったのじゃないだろうか。