薔薇戦争を雑に整理する(1)から続く。
セント・オールバーンズでは苦杯を舐めた幕府軍でしたが、大軍を集めて逆襲に転じます。
指揮を執るのは、百年戦争にも従軍した白髭の猛将バッキンガム景親(演:國村準)。
「ヨークの小僧どもが調子に乗るんじゃねえ。幕府軍の本気を見せたらあ!」
リチャード尊氏
「こりゃ数が違いすぎる。まともにやったら勝てんぞ。ワシはひとまず関東(アイルランド)に逃げる。ウォリック、おめえは九州(カレー)に落ちて兵を集めろ」
ウォリック時政
「分かりましたアニキ、京で会いやしょう」
9ヶ月後、九州で兵を集めたウォリック時政は、本土に上陸。
ランスカスターに不満を抱く京の民衆に迎え入れられます。
ウォリック時政は北上し、再びバッキンガム景親率いる幕府軍と激突。
「バッキンガムのジジイ、この間の借りを返したる。貴様の時代は終わったんじゃあ!」
ちなみに、バッキンガム景親は元・鎮西探題(カレー総督)。ウォリック時政は現・鎮西探題。
2人の間には、親子ほどの年の差があります。
新世代の武闘派・ウォリック時政、単なるオラオラに見えて意外と芸が細かい。
調略にも抜かりはなく、幕府軍の〈ケント伯〉エドマンド・グレイを寝返らせます。
これにより幕府軍は総崩れ、バッキンガム景親も討ち取られました。
(つづく)