『項羽と劉邦』(GJ18号)をソロプレイする

2023年10月31日火曜日

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ゲームジャーナル第18号より、『項羽と劉邦』を第4ターンまでソロプレイする。
 
セットアップ

第1ターン
人材登用フェイズ
第1ターンは、漢軍が任意の武将を登用できる。

樊噲「まずは張良(策略値3)か蕭何(天命札+1)を選ぶのがセオリー、とGJ本誌に書いてあります」
劉邦「ここは軍事値3の
韓信を登用し、電撃的に領土拡大するのだ」
樊噲「韓信は、《天下三分の計》を出されると独立勢力になってしまいますが...」
劉邦「なあに、その前に使い倒して大帝国を築いてやるわ」


行動フェイズ
漢軍
韓信率いる第1軍が章邯を破って咸陽を支配。

劉邦「よっしゃ、次はワシが」
樊噲「殿は漢中で留守番していてください」
劉邦「なんじゃと!?」
樊噲「うろちょろされると邪魔なんですよ。戦に弱い(軍事値1)上に、討ち取られたらサドンデス負けだから」
劉邦「ぐぬう...」


韓信が支配した咸陽を通り、樊噲率いる第2軍が櫟陽に進出。

楚軍
項羽が、臨淄で田栄を撃破。

ターン終了時

第2ターン
人材登用フェイズ
このターンからはランダム選択。
劉邦「蕭何キターッ! 第1ターンで敢えて韓信を選んだワシの炯眼を見よ」

行動フェイズ
漢軍
襄国・洛陽と、補給ポイント源(=天命札が増える)エリアに侵攻。
楚軍
項羽が薊(補給ポイント1)、鍾離眜が鉅野の彭越を攻撃。

GJの本誌記事によると、楚軍の基本戦略は、軍事値の高い項羽を中央に据え、漢軍の動きを牽制することにある。
北端の薊の攻略などは鍾離眜に任せるべきなのだが、目先の補給ポイントには抗えなかった。
漢軍の基本戦略は、中央の項羽に対応するため、武漢を抑えて進路を塞ぎ、彭越を援助すべきなのだが...

ターン終了時
外交で、黥布が楚につく。

第3ターン
人材登用フェイズ

蕭何「楚軍に虞美人が加わりましたぞ」
劉邦「はぁ? 項羽が美女に現を抜かして行動不能にでもなるのか」
蕭何「そりゃ、どのゲームの話ですか。
 いいですか、このゲームの虞美人は...(長くなるので後述)」

行動フェイズ
項羽、鉅鹿(補給ポイント1)を攻略。
この時点で楚軍は補給エリア6ヵ所を支配。
補給エリア7ヵ所を支配してターン終了すればサドンデス勝ちなので、リーチがかかったことになる。
項羽「ここで勝負を決めたる。鍾離眜、《背水》の陣で洛陽を陥とせ!」
劉邦「なんの、こちらには
《伏兵》がある」
項羽「それ、必要策略値3だから使えんやろ」
劉邦「しまったあああっ!張良か
陳平(策略値+1)がいれば」

カードを使おうとしたところで、策略値が足りないことに気づく。
『信長包囲網』システムではよくある。

漢軍が壊滅し、洛陽が楚軍の支配下に入る。

劉邦「このままターンが終わったら負けてしまうではないか。
 ついにワシの出番が来たな。洛陽を奪回じゃ!」


漢中から洛陽に行くには、咸陽・櫟陽ルートと武漢ルートがある。
楚軍は黥布を武漢に進め、まず武漢ルートを塞ぐ。
だが、咸陽・櫟陽ルート封鎖は間に合わず、劉邦が洛陽に進出。

ターン終了時
敵軍がいるとエリア支配は成立しない。
洛陽は中立になり、漢軍はこのターンでの負けを免れた。
しかし、重要な武将をごっそり失った漢の未来は暗い。
本当は、武将は除去されても、実際に死ぬ確率は3分の1。
しかし討ち取りチェックのルールをうっかり忘れていたので、即死にしてしまった。


項羽「ああっ、いまさら気づいてしまった。
 黥布なんか動かしてないで、鍾離眜を漢中に移動させれば良かったんじゃないか!?」


虞美人には、同エリアにいる楚軍ユニットが行動済みにならないという効果がある。
よって、洛陽で漢軍を壊滅させた楚軍は、もう1回移動して漢中に入ることができた。
漢軍の大部隊が待ち構えているが、劉邦は軍事値1なので、1回の戦闘で壊滅する可能性は低い。
楚軍が1ユニットでも生き残れば漢軍は漢中から移動できないので、洛陽にも行けなかった。

第4ターン
人材登用フェイズ
張良「ようやく私の出番ですな」
劉邦「もうワシにはオマエしかおらんのじゃ」
張良「最初から私を登用していれば、こんな惨状には陥らなかったものを...」


行動フェイズ
劉邦「まずは鍾離眜を蹴散らして、洛陽を奪回してくれるわ」
鍾離眜「そう言わんと、仲良くしましょうや。ほれ、《偽りの停戦》
これで洛陽の劉邦軍は行動済なり、戦闘できない。

ここでルール間違い。
《偽りの停戦》の必要策略値は3なので、楚軍の最高策略値(范増の2)では使えなかった。


劉邦「こうなれば、狙うは項羽の首ただひとつ。韓信、鉅鹿に侵攻だ」
だが、韓信軍は楚軍にダメージを与えられず、却って反撃を受けて兵を失う。

劉邦「張良、何か良い策を出せ」
張良「お任せを。
 私の策略値3をもって初めて使える大技、
《巨大食糧庫・敖倉》
 さあ韓信、もう1度項羽の首を狙うのです」


項羽「こっちのダイス目が悪いからって、調子に乗ってんじゃねえ!」
項羽、ここにきて軍事値4の真骨頂を見せる。
4つ振ったダイスがすべて4以下で、韓信軍を壊滅させる。
が、楚軍も項羽本隊以外は壊滅。

ターン終了時
ついに韓信をも失った漢軍。
しかし楚軍も兵が足りず決め手を欠く。
これは最終ターンまでもつれるか...

コメント
『信長包囲網』と同システム。
『信長~』は史実を知っているのでそれに沿った展開になりやすい。
これに対し、『項羽と劉邦』は史実をよく知らないので、デタラメな展開になりやすいが、そこがいい。

虞美人考 
1ターン限定だが、虞美人と同じエリアいるユニットは行動済にならない。
よって、カードと兵力の続く限り、何度でも移動・戦闘を繰り返すことができる。
虞美人に、何でそんな能力があるのか。
兵士に怪しい秘薬でも与えているのか。

虞美人は武将扱いなので、戦闘時には戦力に参入できるし、単独で兵を率いて移動することも可能。
よって、項羽配下の戦力が少ない場合、自ら兵を率いて合流するという方法もある。

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